Wkwktkmk03’s blog

日記とときめいたことと何かのレポ等。俳句。

令和五年八月の一日一句まとめ

割引のシールもらって夏の果

キリン型のお菓子を食らう夏の夕

二十年前のラブレター百日紅

アンティークの猫と一緒に夏祭

あのときのミサンガを捨てるほととぎす

感情の鮮度が命の花火かな

花火見て思い出すきみのアイシャドウ

買ってみた仕切りボード秋に入る

何となく栞を替える夏の果

断捨離の前に麦茶を二杯飲む

付け爪をじっと見ている蜻蛉かな

縄文の土器より怒れ鶏頭花

電池切れのスマホと見上ぐ盆の月

盆棚に家系図のごとく光さす

跣や虫に刺されて人魚姫

秋めいてバスマット回収してくる日

昼寝覚強制覚醒ボタンオン

彼岸花書き損なった御礼状

秋暑しよく分からずに水を飲む

甲虫の記憶捻って西瓜食う

残暑なりアスファルトという大熱源

鶏頭が見ている唾を吐くところ

√2と書き損じている残暑かな

ぐるぐるのキャンディー舐めて折る鶏頭

パワハラの内容書き終え鳳仙花

秋の星カラフルな封書の整理

秋の昼ショートパスタはハート形

団栗に顔を描く子ら描かぬ子ら

永遠の入道雲の中を行け

充電器片付けて夏の果を知る

熱帯夜どこまで行っても我は我

虹色の身体で旋回昼寝覚

 

 夏の果と昼寝覚と鶏頭花が多い月でした。