知り合いで料理に凄く時間をかけて、美味しいものを作る方がいる。バナナのパウンドケーキや蓬ドーナッツ、玉ねぎを何時間も煮込んで作ったソースのパスタ、ジャガイモを一つ一つ蒸かして剥いて捏ねて作るいももち等、食べさせてもらったことがあるけれど、とてもおいしい。頬っぺたが落ちる心地になるし、私は今日この料理を食べるために生きてきたとも思えてくる。最高。(/・ω・)/
でも、食べる度に疲れてしまわないか心配になる。私は気になって、大変じゃないかと聞いたときがする。彼女は確かに疲れるけれど、食べ物が存在してくれることや、幸せに食べられることの有難さを忘れたくないから、プロセスを無駄にはしなくてもいいんだと言っていた。とても晴れ晴れしい表情だった。
私はそこまでの趣味や生きがい、楽しみを持ったことはない。今後、プロセスまでも愛して何かを進めたり、成し遂げたりすることができるだろうか。そう思いながら、今日も彼女の料理をいただいてきた。梅シロップ(原液)のテイスティングと、サラダご飯。梅シロップは青梅か完熟梅かで、苦みや甘みが全然違っていて、吃驚した。サラダご飯はシャキシャキしたきゅうりとしっとりとしたトマトに、自家製の玉ねぎ麹ドレッシングで和えたものを五分付きの白米にかけたものだ。さらさらしていて、山形県のだしに似ているような食べ物だった。胃に優しくて、ゆっくり噛みしめながら食べた。
青梅や太陽系から叫び出せ
